BGM

+++ Birthday +++




ねえ、
犬夜叉って、誕生日・・・いつ?





あ?





誕生日・・・





たんじょーび?何だそりゃ







自分が生まれた日。
お母さんが、あんたを産んでくれた日・・・







・・・知らねえよ。そんなもん。







そっか。そうだよね・・・



かごめは小さくため息をついた。
誕生日を祝うようになったのは、近年になってからのこと。
この時代に誕生日の概念がないのは当然のことだ。
考え込むかごめを、犬夜叉は怪訝そうに見た。







それって・・・おまえの国じゃあ、大事なことなのか?







うん。
すごく大事なこと。
生まれてきてくれてありがとう
産んでくれてありがとう、って
お祝いする日なの。







だから、なんでそれが祝いなんだ?







かごめは、犬夜叉の返答に脱力した。
まあ・・・いいけどね。いつものことだし・・・
でも、でも。







あたしが犬夜叉に会えたのは、
お母さんが犬夜叉を産んでくれたから
あんたが生きてきてくれたから







犬夜叉は、しばらく考え込んでいた。
まるで、何かを思い出そうとするかのように
ちょっと眉間にシワを寄せて。







じゃあ、あの日だな。


ん?


おまえが俺の封印を解いた日
まあ、あの日に俺は生き返ったようなもんだからよ





あの日・・・



あん?



あたしがあんたの封印を解いた日
あの日は
あたしの誕生日だったの・・・











犬夜叉は照れたように頭を掻いた。
それって・・・
なんかすげえじゃん!






おめでとう
何に?
ありがとう
何に?








あなたに出会えたことに。
Happy Birthday to you.








++ コメント ++

sumi様よりBirthday Presentととして
素敵な小説を頂きました。
わたしも一緒に犬夜叉と・・・、
な、気分にさせて貰いました(照
背景はsumi様の本館サイト1周年記念に
配布されているプレートを使用させて頂きました。
ありがとうございましたvv


BGM:「記念樹



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